Steamカプセル画像のベストプラクティス
Steamストアページで、ユーザーが最初に目にするのはカプセル画像です。 検索結果、おすすめリスト、ジャンル別ページ——どこでも表示されるこの小さな矩形が、 ウィッシュリスト獲得率を左右します。
統計データ: Steam公式の調査では、ユーザーはストアページのカプセル画像を平均わずか1.2秒しか見ません。 この1.2秒で、ゲームのジャンル、雰囲気、品質を伝える必要があります。
このガイドでは、カプセル画像の全規格、サムネイルサイズでの読みやすさ、 色使いとコントラストのコツまで、実践的なベストプラクティスを解説します。
カプセル画像とは
カプセル画像(Capsule Image)は、Steamがゲームを表示する際に使用する一連のサムネイル画像です。 ストアページのメインビジュアル、検索結果、フロントページ、ライブラリなど、 あらゆる場所で異なるサイズのカプセル画像が使用されます。
重要なのは、これらの画像はすべて個別に最適化する必要があるという点です。 1枚の画像を自動リサイズしても、サムネイルサイズで読めない、 縦長と横長で構図が崩れる、といった問題が発生します。
全規格一覧
Steamが要求するカプセ画像規格は以下の通りです。最低限、太字の4つは必須です:
Header (920x430)
ストアページの最上部に表示される横長のメインビジュアル。 ゲームの世界観を伝える最大の表示領域。
Small Capsule (231x87)
検索結果やリスト表示で使用される、最も小さい横長画像。最重要規格。 この小さなサイズでタイトルロゴが読めるかが勝負。
Main Capsule (616x353)
フロントページやジャンル別ページで使用される中サイズの横長画像。 HeaderとSmall Capsuleの中間サイズ。
Library Capsule (600x900)
ライブラリのグリッド表示で使用される縦長画像。 横長画像とは異なる構図が必要(縦に長いため、上下にロゴとキャラクターを配置するなど)。
Library Hero (1920x620) — オプション
ライブラリの詳細表示で使用される横長画像。美しい風景ショットなど、 ゲームの雰囲気を伝えるアートワーク向け。
Logo (None) — オプション
透過PNG形式のロゴ。ライブラリのカルーセル表示などで背景画像の上に重ねて表示される。
サムネイルサイズでの読みやすさ
最も重要な規格はSmall Capsule (231x87)です。 この小さなサイズで、タイトルロゴが読めるか、ゲームのジャンルが一目で分かるかが、 クリック率を左右します。
3メートルテスト
プロのデザイナーが推奨する「3メートルテスト」を実施しましょう:
- Small Capsule (231x87) を画面に表示する
- 3メートル(約10フィート)離れた場所から見る
- タイトルロゴが読めるか、ジャンルが分かるかをチェック
読めない場合は、以下の改善を試してください:
231x87のサイズでは、最低でも高さ30-40ピクセルのロゴが必要です。
ロゴの背景に半透明の黒背景を敷く、アウトラインを追加するなど。
タグライン、リリース日、キャラクター名などの不要な情報を削除。 タイトルロゴと1つのキービジュアルだけに絞る。
良い例・悪い例
悪い例
- タイトルロゴが小さすぎて、231x87サイズで読めない
- 背景画像が複雑すぎて、ロゴが埋もれている
- 色数が多すぎて、一目でジャンルが分からない
- タグライン、キャッチコピー、リリース日など、情報を詰め込みすぎ
- Library Capsule (600x900) を無理やり231x87に圧縮して使用
良い例
- タイトルロゴが大きく、3メートル離れても読める
- 背景はシンプルなグラデーションか、ぼかしたキービジュアル
- ロゴと背景のコントラストが高い(白ロゴ+暗い背景、または逆)
- ジャンルが一目で分かる色使い(ホラー=暗赤、SF=青/紫、ファンタジー=緑/金)
- 各規格に合わせて個別に構図を調整(縦長は上下に配置、横長は中央に配置)
色使いとコントラストのコツ
カプセ画像の色使いは、ジャンルの期待値とブランド認知に影響します。
ジャンル別の色パターン
Steamの成功作を分析すると、ジャンルごとに支配的な色パターンがあります:
ホラー
暗赤、黒、灰色。コントラストは低め(不気味さを演出)。
SF / サイバーパンク
青、紫、ネオン色。高コントラスト(未来感を演出)。
ファンタジー
緑、金、茶色。自然な色合い(冒険感を演出)。
パズル / カジュアル
明るいパステルカラー、多色使い(楽しさを演出)。
重要: ジャンルの期待値から大きく外れた色使いは、ユーザーに混乱を与えます。 例えば、ホラーゲームで明るいピンクを使うと、「可愛いカジュアルゲーム」と誤解され、 ターゲット層にリーチしません。
タイトルロゴの配置ベストプラクティス
タイトルロゴの配置は、規格ごとに最適化する必要があります:
- 横長画像(Header, Small, Main): ロゴは中央または上部1/3に配置。下部はキャラクターや風景で埋める。
- 縦長画像(Library Capsule): ロゴは上部1/3に配置。下部2/3にキービジュアルを配置。
- Small Capsuleの特例: サイズが小さいため、ロゴのみに絞る(キャラクター等は削除)。
SteamLensの画像分析機能
SteamLensは、カプセル画像の存在チェックと視認性診断を自動で行います。 診断結果では、以下の項目をチェックします:
- 全規格の画像が存在するか
- Small Capsuleで文字が読めるサイズか(推定)
- Library Capsule(縦長)が横長画像の使い回しでないか